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ブックレビュー

 

ビジネスマンは必ず知っておきたい、2時間でわかる

図解
個人情報保護法早わかり

 

どんな場面で、何をすると、法律違反になるのか?

顧客情報の収集・利用・管理のポイントはここです!

 

著者

岡伸浩著

出版社   中央出版
価格   1,600円 (税抜)

 

 

 

個人情報保護法は、特定の個人を識別できる個人情報の取扱いに関する法律として、個人情報を単なる財産的な利益としてだけだけでなく、一人ひとりの個人の人格的な利益に直接かかわる権利として位置づけ重要視している。これからの会社経営では、営業スタッフが顧客を開拓するにしても、経営者が社員を管理するにしても、一人ひとりの個人情報を尊重し、その扱いに十分な配慮をすることが必要となってくる。

 

個人情報保護の視点を軽視する企業は、コンプライアンス(法令遵守)の意識に欠けた、信用に値しない企業として、取引先からの信頼を失い、市場で生き残れない可能性も生じてくる。他方、徹底した個人情報の保護を掲げて会社経営の現場で日々実践することができれば、その企業はコンプライアンスの精神が浸透している信用に値する企業として、積極的に評価されることになってくる。

本書は4つの章で構成され、1章では個人情報保護法は、これからの会社経営にどのような影響を及ぼすのか、という視点からビジネスマンなら必ず知っておきたいポイントに絞って解説され、ポイントさえしっかり押さえておけばビジネス現場で適切なリアクションがとることができることを述べ解説している。

2章では、個人情報を集めたり、利用したりするとき、どのような点に気をつけるべきかを「お客さまにアンケートをとるときの注意点は」「DMを発送する前に確認すべきことは」「顧客台帳の作成を別会社に依頼するときは」など分かりやすいようにケーススタディをまじえて解説。3章では、ビジネスのために集めた個人情報が「どこにあるのか」「誰が管理しているのか」「情報漏洩の防止手段をとっているのか」を会社の誰一人として把握していない。個人情報保護法のもとでの個人情報の管理はどうあるべきかを解説している。

4章では、個人情報を流出させてしまうと、「信用失墜」や「莫大な損害賠償」などの取り返しのつかないリスクとともに会社が大きなダメージを負うことになってしまう。個人情報保護法に基づき、企業は個人情報保護のためにどのようなリスク管理体制を築くかのポイントを解説している。

本書は、著者の弁護士としての立場から法律そのものを分かりやすく提起するとともに、現に起こっている、またこれから起こるであろうさまざまな個人情報をめぐるトラブルの要因、そうならないための方法を簡便に語った実用書といえる。

 

 

主な内容

第1章:個人情報保護法のポイントは何か?

1.個人情報保護法の目的は何か

2.個人情報保護法のどこが重要か

3.「個人情報」となるものは何か

4.個人情報保護法をキーワードで押さえる

第2章:個人情報の収集・利用について気をつけること

1.利用目的を特定する

2.不正な手段による取得は行なわない

3.利用目的を通知・公表する

4.「個人データ」を第三者に提供する場合

5.「オプトアウト」で本人の同意が不要になる場合

6.「個人データ」を外部委託先に提供する場合

7.合併や営業譲渡をしたときは?

8.グループ会社内で共同利用したいときは?

第3章:個人情報の管理について気をつけること

1.正確かつ最新の内容であるように保つ

2.安全管理対策をとる

3.従業員と委託先を監督する

4.苦情処理の仕組みをつくる

5.本人からの開示請求にどう対応すべきか

第4章:個人情報保護法のもと企業は何をすべきか

1.個人情報流出でどんな損害が生じるか

2.リスク管理体制をつくる実行手順

 

●書式サンプル集

 個人情報保護方針(プライバシーポリシー)/個人情報保護規程/外部委託管理規程/個人情報の取扱いに関する業務委託契約書/秘密保持に関する契約書